(主に)LibreOffice向け
テンプレート「郵便はがき」

 LibreOffice向けの郵便はがきの宛名書きテンプレートです。
 独自デザイン作成時の下敷きや位置合わせの参考などとして一般にも利用いただけるかも知れません。
 Writer形式版では参考実装例として差し込み印刷フィールドを配置し、対応する住所録データのサンプルを同梱しています。

 主メンテナンスサイトは「いさな工房HP [Template] 郵便はがき」です。最新情報はそちらをご覧下さい。
 「LibreOffice拡張・ドキュメント・テンプレートリポジトリー(LibreOffice Extensions, Documentation and Templates repository)」にも登録参加しています。


特徴


ルック&フィール

ODF Draw
3.00
ODF Writer
3.00
PDF
3.00
PNG
3.00
通常 図 郵便はがき Standard ODG 図 郵便はがき Standard ODT 図 郵便はがき Standard PDF 図 郵便はがき Standard PNG
年賀 図 郵便はがき NewYear ODG 図 郵便はがき NewYear ODT 図 郵便はがき NewYear PDF 図 郵便はがき NewYear PNG
標準的な例 住所や宛名の改行例 文字の少ない例
ODF Writer
3.00
差し込み印刷例
図 差し込み印刷例 標準的 図 差し込み印刷例 複数行 図 差し込み印刷例 少文字数

お断り


使い方


差し込み印刷お試し手順

  1. Writer(OTT)形式版テンプレートをLibreOfficeで開く(通常はがき(Standard)でも年賀はがき(NewYear)でも)。
  2. 郵便はがき印刷済み部品を削除する。
  3. 「データベースの交換」設定を行う。
    • テンプレートには差し込み印刷フィールドが配置されていますが、本テンプレートを初めて開いたLibreOfficeはそこに差し込むためのデータがどこにあるのか知りません。それを教えてあげる(実際には「登録して憶えさせる」)ことが必要になります。そのための操作です。
    • 方法は幾通りかあるのかも知れませんが、作者は不案内で充分把握できておらず、ここではオンラインで紹介されていることが多そうに見える手順を踏襲します。
    1. メーニュー「編集(E)」-「データベースの交換(B)」から「データベースの交換」ダイアログを開きます。
    2. 「検索(D)」ボタンを押し、表示される「開く」ダイアログで頒布アーカイブから解凍した「Japanese_PostCard_300.ods」を開きます。(ファイル名は変えないことをお勧めします。詳しくは後述。)
      図 ダイアログ データベースの交換 0 図 ダイアログ データベースの交換 1
    3. 「使用できるデータベース」欄に開いた「Japanese_PostCard_300」が表示されるので、左側の「+」マークを押して階層を展開し、「Sheet1」を選択します。
    4. 「指定(E)」ボタンを押して「データベースの交換」ダイアログを終了します。
  4. 差し込み印刷を行う。
    1. 文書を印刷します(メニューでもツールバーでもCtrl+Pでも、お好きな方法でどうぞ)。すると「差し込み印刷を実行しますか?」と尋ねるダイアログが表示されます。
      図 ダイアログ 差し込み印刷を実行しますか?
    2. 「はい(Y)」を選択すると「差し込み印刷」ダイアログが表示されます。
      図 ダイアログ 差し込み印刷
      • このダイアログでは差し込み印刷の実行にまつわる様々な設定が行なえます。
      • 差し込むデータのレコードを選択したり、出力先を直接プリンターにするのか一旦中間ファイルに保存するのか、保存する場合は1ファイルにまとめるのかレコードごとにファイルを分けるのかなど、選択可能です。
      • が。出力先に直接プリンターを選択することはお勧めしません。作者の環境では、中間ファイル経由で回避できるレイアウト崩れが生じます。元より差し込み印刷では差し込みデータとの相性によるレイアウト崩れも茶飯事です(文字列が長すぎて溢れる/一部文字が縦書きにならない など)。差し込み印刷の出力先は必ずODF Writer(ODT,FODT,OTT)形式の中間ファイルにし、印刷や他形式への変換は中間ファイルでレイアウトを確認・手直ししてから行うようお勧めします。
    3. 「出力」欄で「ファイル(B)」を選択し、「OK」ボタンを押すと、「名前をつけて保存」ダイアログが表示されますので、保存場所とファイル名を指定して「保存(S)」します。
      • ここで保存するファイルの種類は様々選べますが、前述の通りレイアウト崩れなどの確認・手直しを可能とするため、保存形式は「ODF文書ドキュメント (*.odt)」をお勧めします。
        図 差し込み印刷で直接PDF形式で保存して宛名の配置がズレた例

        ←「PDF - Portable Document Format (*.pdf)」で保存したところ、宛名の配置がズレた例。

         PNG,JPG形式での保存や、プリンター直接出力、中間ファイルのコマンドライン変換でも同様の現象を確認しています。
         作者の環境ではODF Writer(ODT,FODT,OTT)形式で保存した中間ファイルをLibreOfficeで開き、一度全ページを表示してからプリンター出力や変換保存をすると回避されます。ただし一度も表示していないページは同様のレイアウト崩れを生じるようです
         今のところ原因が定かでなく、テンプレートの作りとして解消させる見通しは立っていません。知見をお持ちの方、助言いただけると幸いです。
         なおプリンター直接出力の場合も、印刷ダイアログで全ページをプレビューしてから「自動的に挿入された空白ページを印刷(A)」チェックのON/OFFなどするとどういうわけか症状が解消するようです。一度画面表示させることでレンダリングが定まるのでしょうかね…。


    4. 出力した中間ファイルをLibreOfficeで開き、状態を確認、必要に応じて手直しする。
      • 必ず全ページを表示確認して下さい。一度も表示していないページは前述のレイアウト崩れが生じます。
    5. 適宜印刷やファイル形式の変換を行う。
      • 印刷時は「印刷」ダイアログにて、「LibreOffice Writer」タブにある「ページ」-「自動的に挿入された空白ページを印刷(A)」のチェックを外して下さい。そうしないと各ページ間に余計な空白ページが挿入印刷されてしまうようです。(ファイル形式の変換ではそのようなことはなさそうです。次期改訂での改善を目論んでいますが、要素技術未検証で確約は出来ません。差し当たっては手動対応をお願いします。)
        図 ダイアログ 印刷

事後掃除

 差し込み印刷のお試し自体は以上で終了なのですが、一連の操作によって、環境にゴミが残ってしまいます。「データベースの交換」設定でLibreOfficeに「登録して憶えさせ」た記憶の残滓です。
 ここで登録した住所録データの記憶を、LibreOfficeは「登録されているデータベース」として持ち続けます。練習やレイアウトの調整、住所データの改訂を繰り返すなど、引き続き同じ住所録データ(保存場所も含めて)を利用し続ける場合はそのまま置いておけば良いのですが、ファイルの保存場所を変えたいとか、(今回のような単なるお試しの場合など)もうそのデータを使うことがないといった場合には、その記憶はゴミになってしまいますので、必要に応じて修正や削除のメンテナンスをしてあげないといけないことになります。
 システムに残る登録の記憶は、次の2つです。各々の判断でメンテナンスしてあげて下さい。

住所録データの編集

 頒布テンプレートの差し込み印刷機能はあくまで参考実装例ですが、それなりに実用してももらえるのではないかと思っています。その場合には住所録データ(ODF Calc形式ファイル)を各々編集して使うことになるでしょう。「見れば分かる」サンプルデータとしたつもりですが、編集の一助として同データの弄り方を紹介しておきます。

フォントの入手先


ライセンス


テンプレート改訂履歴(だいたい)


ReadMe改訂履歴(だいたい)


作成者:岩橋伴典 as いさな (E-mail:jo3emc@jarl.com / Twitter:@jo3emc / Web Site:いさな工房HP)